実はこれ「紙」版画なんです。何も特別な紙を使っている訳ではありません。どこにでもあるボール紙です。でもそこは大学の授業で扱う版画、みなさんが小学校などで経験した紙版画とは表現力が違います。
版画Ⅱでは凹版画という技法を学習します。凹版画とは版の表面に凹凸をつくり、凹部に詰めたインクをプレス機で圧力をかけ、用紙に刷り取っていく技法です。授業でも扱う銅版画が代表的なものです。
要するに凹凸があれば、なんでも版になるということです。ここに挙げた参考作品、インクの調子が明るいところ、暗いところ、中間のところがあります。暗い調子のところはボール紙に鉄筆やナイフなどで溝(凹)をつくるように描画、あるいは紙の表面を薄く剥がしてザラザラした面(凹凸が強い部分)をつくったものです。中間の調子はボール紙そのままの表面の僅かな凹凸を活かしたところです。明るい部分はニスを塗ることでボール紙の表面の凹を浅くし平滑にしたところです。その他にも絵具を盛り上げて作った凹凸もあります。
この作品は、そうやって作った主版(メインとなる図柄となる版)と色版(着色のための版)を作り、掛け合わせ多色刷りです。
言葉だけでは十分伝わらないと思います。興味がありましたら是非、「版画Ⅱ」受講してみてくださいね。


